「あぁあ~、駄目だよ陸
主語を言わなきゃ
麗ちゃん困ってるじゃん」
可愛らしい男がなにか言っている
「あのね…昨日のことこいつらが気付いちゃってね」
あぁ、そういうことか
『なら此処で話せばいいじゃない』
「駄目だ…お前に逢わせたい奴らがいる」
『なにそれ…』
意味が分からない
私はあんたたちなんかと関わりたくないのよ
離れていくぐらいなら近寄らない方がまし
だから私は余計な馴れ合いはしたくない
「ごめんね?ついて来てくれるかな?」
きっと嫌だと言っても無駄なんだろうしょうがないからついてくか
『分かった…』
「ありがとう麗ちゃん」
亮はニコッと笑いながらカタカタとパソコンをいじりはじめた


