見られた… 私が急いで保健室を出ようとすると腕を掴んできた 『…なに』 「…泣いてたよね?」 『…それ、余計赤くなるんだけど』 「あっ…ごめんね ちょっとこっち座って」 そう言って座らされたのは椅子のうえ なに…早くでたいのに 「ごめんね…陸が…俺もだけど 痛かったでしょ」 そう言いながら湿布を貼って 包帯を巻いてくれた 『赤くなるのが嫌だっただけだし痛くないから平気』 「よし…これで平気…」 『ありがと』 大袈裟… よし早くでよ と思い立ち上がると 「…待って」