『は?今更家族とか言ってんじゃねぇよ
あんたは今までなんもしなかっただろ
麗の気も知らずにのうのうと生きてきたくせに』



來が悲しそうな顔をした


ごめんね

麗の弟なら私も大切なの


死なせたくないんだよ



「…麗の事は分かった
分かったからには俺達にも全てを把握する権利はあるんじゃないのかよ」



『…分かった?』



なにを分かったっていうのよ戒里…
私は上辺のことしか話してない


麗の気持ちなんかわからないでしょう



『…所詮あんたらは表の世界の人間
こっち側の人間がどんな思いかなんて分かるはずないじゃない』



『あんたらが今動いたら麗には足手まといなだけ

私が麗を止めるから…もうあんたらには関係ない』



私はそれだけ言い残して部屋をでた



さて…調べますか



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