「ごめん。怒ってる?」



「なんで?」



冷たい口調で言うリク。申し訳ない気持ちで



いっぱいのあたし・・・。




「・・・だって、あまりしゃべらないんだもん。」



あたしの手を握る。




「ん。大丈夫、寒いだけだから。それに、今来た・・・」




今来たなんて・・・ウソ。




手の冷たさが、「ずっと待ってた」って言ってる・・・。




「リク・・・」



こっちを向きながら、マフラーで口元を隠す



「ありがと・・・」



そっぽを向くリク。




照れてる姿がカワイイ・・・。




繋がった手に力を込めた・・・・・・。