シュガーズ



1回

出て欲しいのか
そうじゃないのか


……2回

わかんない

頭の中で数をかぞえる



……………3回


『もしもし』

「………。」


出た



『もしもーし』

「………あ」


出るなんて思わなかった

声が出なくなるあたし




『………。』

「知永………です」

『えっ?』

「知永 衣都です」


平静を装った声を出すけど

本当は心臓爆発しそうになってる


電話でよかった

あたし今 きっと真っ赤




『知永さん かけてくれてありがと』

「………。」

『俺ね 後悔してたんだ』

「……え?」






『番号渡すんじゃなくて 聞いとけばよかったって』

「………。」


電話だと藤森 晴緋の声を余計に近く感じる



「あのね………」


どうせ明日には学校やめるかもしれない

だったら


「……話 聞いて」


この人に聞いてもらおう


誰かに話したら案外 考えがまとまるかもしれない



『いいよ でも待って』

「……うん」

『いま2階?』

「え?……うん」


なんでわかるの?


『カーテン 開けて』

「……。」


なんだかすごくイヤな予感がした