シュガーズ


「ねぇ 秦野君」

「何?」


教室を出て行こうとする彼を呼び止める


「あんたと話すと気分悪いんだわ 手短に」

「………。」


気分悪いのはこっちだって同じだっての


呼び止めたことを本気で後悔するあたし







「知永 衣都」

「………。」

「どう思う?」






「好きだよ」


少し間をあけてから口を開いた



スキ?




「少なくともあんたよりはね」

「………。」



何その補足


うざぁ




「俺ね 基本的にハルのこと好きなヤツって大嫌いなんだわ」

「……何よそれ」





「あんたにハルのこと落とすのは無理だと思うよ」

「………はぁ?」



イライラを抑えきれないあたしは

あからさまに不機嫌な顔で秦野君を睨む



「まぁ せいぜい頑張れよ 橘サン」


そういい残してあたしの視界からいなくなった秦野君





「………ほんと嫌い」



ほんとむかつく
ほんと最低
ほんとうざい

ほんっと大嫌い!!


『何に怯えてそんなことしてんの?』


耳に張り付いて離れない言葉


見透かされたみたいな気分


「………はぁ」



正直

痛いとこつかれた