シュガーズ



家についてすぐにオーナーに電話をかけた

シフトを増やしてくれることになった



電話の最後にあたしは


「もしかしたらやめます」

とだけ伝えた


早苗さんは

「わかった」

とだけ言った



それ以上何も聞いてこなかったし

何も言わなかった


必要以上に近づいてこない感じが

面倒くさがりのあたしにとっては都合がいい


だけど


そんなものわかりのいい早苗さんだからこそ

お父さんの浮気相手に抜擢されたんだと思う

幼なじみ……ってこともあったんだろうけど





そして今

バイト先の喫茶店にいる



「無理いってごめんなさい」

「いいのよ ちょうどお昼前は人手不足だったから」


頭を下げるあたしにオーナーが笑顔で答える

結局

喫茶店にもシフトを増やしてもらうことになった


普通の高校生はめったに停学にならないのに

早苗さんと同じで喫茶店の夫婦も

あたしに何があったのか詮索してこなかった



考えるのが苦手だから

極力 暇な時間を作りたくない

1人になると今後のこと考えなくちゃいけないもん

決断するとかそういうの苦手

……問題 先送りにしてるだけだけど