シュガーズ

「おはよ 知永さん」

「………。」

「ちょっといいかな?」


廊下を歩くあたしの前に現れたのは佐倉さん

後ろには三宅さんの姿もある


なんか

嫌な予感がする


「………どいてください」


あたしよりも身長の高い佐倉さんを下から睨む

そんなあたしを見て佐倉さんが顔を歪ませる



「はぁ?知永 衣都のくせに何言ってんの」


そういってあたしの胸ぐらを掴んだ


「いいから面貸しな」


嫌な予感 たぶん的中


周りにいた数人の女の子は何も言わずにあたしたちを見ていた


傍観者

助けなんて呼んでも無駄か

誰だってトラブルには巻き込まれたくないもんね

小さくため息をつくあたしの耳元で三宅さんが言う



「知りたいでしょ?芽依と秦野の過去」

「…………。」


反応を示すあたしを見て肩を抱く佐倉さん

決定打はその一言だった


「来なよ」

「………わかった」


頷いて2人の後をついて歩く

゙知りたい"

あたしの足を動かしたのはただそれだけの感情

押し殺してしまおうとしていた感情

興味本位なのかもしれない

事実を受け入れなくちゃいけない