シュガーズ


「………。」

「タイミングがないだけ?それともあえて言わないの?」

「別に……言う必要がないだけだよ」

「じゃあ あたしから言っちゃおうかな~」


秦野君を見て笑う


「だったら俺も言う」

「何を?」

「あんたと先輩が関係もったこと ハルに言う」

「………なんでよ」


秦野君の目はマジだった


「隠してるわけじゃないなら別にいいじゃん」

「あえて教える必要だってねぇし」

「それは衣都ちゃんのため?」

「………。」

「それとも」



衣都に伝えなかったのは 隠してるのは あんただけじゃないもんね


「芽依ちゃんのため?」



黙る秦野君

口数が少ないクールキャラぶる彼はだいぶ見慣れたけどあたしと2人のときには饒舌なくせに

こんなときだけずるい



「なんとか言えば?」

「あんたさ」

「………何よ」

「ほんとに可哀想なやつだよね 俺と一緒で」

「やめてよ……あんたと一緒になんてされたくない」


「頑張ったって何も残らないよ 俺とか橘サンには」

「………。」

「実際そうだろ?」





中学時代も今もあたしはたくさんつらい思いをした

見返りを求めるのはやめた

あたしには何もない