「俺さ……芽依のことならなんでも知ってるつもりでいた」
榊原君が言う
「過去も全部 わかってるつもりでいたし芽依は何があっても俺からは離れないって思ってた」
「………だから」
「安心しきってたから浮気した」
榊原君が俯く
滑稽だった
「芽依ちゃん 泣いてた」
「…………。」
「優しいもんね」
本当に好きなんだと思った
彼のこと
「よかったじゃん 仲直りできて」
普通は許してくれないと思う
それなのに芽依ちゃんは榊原君を許した
あたしなら考えられない
信じた相手に裏切られた傷は癒えない
あたしの場合は……人を信じなくなった
殻にこもって自分を守った
だから芽依ちゃんはすごい
「本当に反省してる やっぱり俺は芽依じゃなきゃダメなんだ」
「………。」
えーっと ちょっと待って
あたしは芽依ちゃんたちカップルのノロケ話を聞かされるためだけに時間を割かれてるの?
じっと見る
「でさ こっからが本題」
察しのいい榊原君
「最近 ダチから噂で聞いたんだけどさ」
「うん」
「芽依と稚空が中学ん時付き合ってたって知ってた?」
「…………えっ」



