シュガーズ




「知永さん」

「………はい」


今日はバイト

だから今からすぐに眞子を迎えに行かなくちゃいけないのに

なぜかあたしの前に立ちふさがってる芽依ちゃんの彼氏 榊原君


「ちょっといいかな?」

「ちょっとよくないです」

「………。」

「バイトなんで」


芽依ちゃんの彼氏だからあんまり冷たくあたりたくないけど仕方ない

どんな内容かにもよるけど バイト間に合わなくなっちゃう



「5分でいいから」

「無理です」

「………。」

「保育園の迎え行かなきゃいけないんで」


気まずい雰囲気


「じゃあさ」

榊原君が言う


「せめて携番教えてっ!!」

「………はい」


気迫に押されて頷いちゃったあたし

てゆーか

これ以上 時間をとられたくなかっただけなんだけどさ

赤外線で連絡先を送ると榊原君は嬉しそうに笑った


「電話していい?」

「………。」


電話は嫌い


「バイト遅くなるだろうから用件だけメールして」

「遅くても待ってる」

「………。」

「知永さんと直接話したいから」


真っ直ぐなんだかなんなんだかよくわなんない人

芽依ちゃんと別れた一件があるからなおさら