シュガーズ



「知永はさ」

「………うん」

2人で並んでベンチに座る


「ハルのこと好きだろ?」

「………。」


秦野君がどういう意味で どういう意図でその言葉を口にしているか あたしにはわからない



「好きだよ」

友達として 好き


「俺さ……中学のころ好きなやつがいたんだ」

「え?」


珍しい

秦野君が自分のこと話すの


「でもさ そいつはハルが好きだった」

「………。」

「2人が付き合いだした日に思ったんだよな」


花火があがる

光が秦野君の横顔を照らす



「いつかハルに同じ思いをさせてやるって」

「………え?」


どういうこと?

秦野君がなんだか遠い目をしていて こんなに近くにいるのにあたしたちの間には壁があるみたい



「知永はさ 好きなやつとかいなかったの?」

「たぶん………いたよ」

「付き合ってた?」

「ううん」


あたしは小さく首を振る



「その当時は憧れだったんだけど今思うと好きだったのかも」

「そっか」


尊敬できる部分がないと好きになれない

だけど

尊敬できるからっていつも好きだとは限らない

認めちゃダメだもん

あたしはハル君を尊敬してる