シュガーズ



「楽しみだね」


そう言って眞子が屈託のない笑顔で笑う

物わかりはいい

わがままは言わない

あたしや早苗さんに面倒はかけない

だけどなんだかんだ言っても眞子はまだ子ども


「あ……あれ うちの高校だね」


高校の中をしばらく歩いていると芽依ちゃんが集団を指差す

野球部の人たちがグラウンドの周りをランニングしてる

アップの最中みたい


秦野君とハル君の姿もある



「あの2人が離れて走ってるの珍しいな……」


芽依ちゃんが言う


「……そうなんだ」



野球部をやめること ハル君には言ってないんだろうなって思う

゙まだ"言ってないのか 言わないでやめるのかはわかんないけど……



「眞子 喉乾いたぁ」


あたしのスカートの裾を引っ張る


「ちょっと待っててね」


あたしは眞子の頭を軽く撫でて近くの自動販売機に向かった



「あ………」


そこでばったり出くわしたのは佐倉さんと三宅さん


「うわ 知永 衣都」


佐倉さんがあからさまに嫌な顔をする

あたしだってできれば関わりたくないのに……



「澪梨が上手くいかなかったらあんたのせいだから」


三宅さんが言う