シュガーズ



「おはよ」


試合当日

芽依ちゃんと合流して隣町の高校に向かう

野球なんてルールも知らないし見るのだって初めて

だけどたぶんこれが最後



「芽依姉ちゃん おはよー」


眞子が芽依ちゃんにとびつく

水玉のワンピースの裾が揺れる



「行こっか」


あたしたちは歩きだした



「芽依ちゃんは野球の試合とか初めて?」

「違うよ~」

「あぁ……そっか 吹奏楽で大会の応援とかあるもんね」

「それもだけど……」

「ん?」

「あ……いや なんでもないや」


芽依ちゃんが言葉を濁す


「吹奏楽の時ってね 腕とか日焼けやばいんだよ」

「……そうなんだ」

「今日は日焼け対策ばっちりだけどね」


そう言ってにっこりと笑う

なんだかはぐらかされたような気分



「眞子ねぇ ハル兄ちゃん応援するのっ」

「そっかぁ」


芽依ちゃんと手を繋いだままぴょんぴょん跳ねる眞子

昨日からずっと同じ言葉を繰り返してる



「晴緋君は大活躍間違いなしだよ~」

「ほんとに?!」


2人のやり取りを横で黙って見ている


よく考えてみると芽依ちゃんとハル君は同じ中学だもんなぁ……

もちろん秦野君も