「横江さん」
なんだかよくわかんないけど
「とりあえず座ろ?」
1回 落ち着かせないと
横江さんは
あたしの言葉に泣きながら大きく頷く
………この子もいろいろ大変だろうな
1日中
1人でいた彼女のことを思い出す
人と関わることを避けてきたあたしには
よくわかんないや
「………ごめんね」
ひとしきり泣いて
ポツリと言った
「また泣いちゃった」
「いいよ 別に」
「知永さんって……強いよね」
「え?」
横江さんが泣きはらした目で真っ直ぐあたしを見る
「知永さんは強いよ」
「……そんなことないよ」
あたしは他人と関わるのが恐い弱虫だから
1人でいるんだもん
「距離を置きたくて 自分から離れたの」
「……うん」
「なのに1人でいるとこ見られたくなくて」
「………うん」
横江さんの言葉に相槌をうつ
「弱い自分に負けそうになるの」
「………。」
「誰かといないと恐くてしかたないの」
きっと彼女は
多数決をすれば
たとえ自分の意見とは違くても
多数派に手を挙げる



