柚羅「ん、んんっ…。」


柚羅は目を覚ました。


柚羅「あれ…、ここどこだろう…。」


柚羅「!!」


柚羅は辺りを見回してビックリした。


柚羅(な、なんで私の横にコイツがいるの?!)


私は状況を理解できずにいた。


だから、なんで蓮が寝息を立てながら、自分の隣で寝ているのかわからなかった。


柚羅「え、えっと…。」


柚羅は戸惑いながらも、とりあえず蓮を起こして、事情を説明してもらおうと思った。


柚羅「ね、ねぇ!」


柚羅は蓮の体を起こすために、大きく揺さぶった。


柚羅「起きてよ!」


蓮「ん、んん…、なんだよ…。」


蓮は柚羅に無理矢理起こされたので、まだ眠たそうに目をこすった。


柚羅「なんだよじゃないわよ。なんで私こんなところにいるの?!」


蓮「ん、あぁ?お前、覚えてねぇのか?」


柚羅「お、覚えてないって何を??」


蓮「あー…。いや、覚えてないならいいや。」


柚羅「ちょ、何よ、教えてよ!」


柚羅はまた、蓮を揺さぶった。


蓮「あぁあぁ、わかった、教えるから、その手、離せよ!」


柚羅は蓮の両肩から手を話し、蓮に話を聞いた。


柚羅「そうだ…。思い出した…。」


蓮「だから言ったろ。思い出さない方がいいって。」


柚羅はしばらく固まっていた。
途中、カタカタと震えたりもしていた。


しばらくして柚羅は落ち着いたのか、口を開いた。


柚羅「あの時…、蓮が助けてくれたの…?」


柚羅は蓮を上目遣いでどことなく悲しいそうな、瞑らな瞳で聞いてきた。


その行動は蓮の心をトクンと跳ねさせた。