−体育館倉庫前−


柚羅は誰もいない体育館へと入って行った。


柚羅(わぁ、体育館って誰もいないと、すんごい静かなんだぁ。)


そんなことを考えながら、柚羅は倉庫の取っ手に手をかけ、中へと入っていった。


中には呼び出した男子と、なぜかもう2人男がニヤニヤ笑いながら柚羅を待っていた。


男子「やっと来たぁ。あの、柚羅ちゃん、話があるんだけど。」


跳び箱に座っていた男子はヒョイッと跳び箱から飛び降り、柚羅に近づいた。


柚羅「な、なに?」


男子「俺、柚羅ちゃんのこと、好きなんだ…。だから、付き合って欲しいんだけど…。」


柚羅「ご、ごめんなさい。」


男子「え…。」


柚羅「その気持ちは嬉しいんだけど、付き合えない…です…。」


柚羅は下を向き、チラチラと男子の顔を見た。


男子「そっかぁ…。」


柚羅「ごめんね…。」


男子「なら、」


柚羅「??」


男子「無理矢理、自分のものにするしかないね!!」


柚羅「!!」


男子はニタニタと笑いながらそう言ったとたん、周りにいた男の人たちが柚羅をマットの上へと押さえつけた。