そのまま放課後となった。


−放課後−


瑠華「じゃぁ、帰るわぁ。」


理沙「柚羅しゃん、頑張ってくださいね〜。」


柚羅「う、うん。ありがと。」


瑠華、理沙「バイバーイ。」


柚羅「バイバイ。」


柚羅は理沙と瑠華に手を振った。
2人も同じように、柚羅に手を振って、教室を後にした。


柚羅も帰る支度をしていた。


柚羅(結局、あれから一言も喋らなかったな…。)


ガタッ


蓮が帰るために席を立ち、カバンを片手で持ちながら、柚羅の横を横切ろうとした。


柚羅「あ…。バ、バイバイ。」


蓮「………。」


柚羅は勇気を出して言ったが、蓮は何事も無かったように、ズンズンと進んで行った。


柚羅「む、無視しないでよ!」


柚羅は既に教室を出た蓮に向かって、涙声で叫んだ。


こんなことで私は泣かないもん!
アイツなんかのために、涙流すなんてもったいない!


柚羅はそう思い、涙混じりの目をこすって、体育館の倉庫へ向かった。