柚羅「ほ、惚れないわよ!」


蓮「ハハッ、正直じゃねぇな。」


柚羅「ほ、ほんとうだもん!」


先生「おい、そこ、うるさいぞ!」


柚羅は熱くなってしまい、先生に叱られてしまった。
みんなの視線が柚羅に集まり、蓮はクスクスと笑っていた。


蓮「怒られてやんの〜。」


柚羅「ア、アンタのせいよ。」


蓮「ハハハッ。」


柚羅は完全に蓮の調子に振り回されていた。


柚羅「わ、私真剣に授業受けるから、邪魔しないでよっ。」


蓮「はいはい。お前バカだもんな(笑)」


柚羅「バ、バカは余計よ!」


蓮「ハハッ、じゃぁ俺は寝ときまーす。」


蓮はそう言うと、柚羅とは逆方向を向き、そのまま机に突っ伏した。


柚羅(なんか、コイツの笑顔見る異常にとドキドキする…。なんでだろ…。)


私、コイツと関わってからおかしい…。
変にドキドキするし、触られてイヤなはずなのに、触ってほしいなんて思ったり、コイツのこともっと知りたいって思うし、笑顔が頭から離れない…。


私、もしかして…。



ううん、そんなはずない。
私は恋なんてしない。
だって、恋という感情がわからないから。
恋愛感情を抱いたことがないから…。


柚羅は、ずっと蓮のことを考えていた。



蓮「…………。」


蓮は机に突っ伏したまま、バレないように授業を真剣に受け始めた柚羅を見つめていた。