「怖かったからだろ。」

「うん…」

「ぢゃあお前は黙って
送ってもらってろ」

「は、はい!」

声裏返っちゃた…
だって嬉しいもん
カップルぢゃないし
木下くんはそんな気はないと思う

「木下くんは優しいね」

「はっ?俺が?初めて言われた」

そっけなく言ったけど
木下くんは顔を赤くしていた

「へぇ〜なんでだろ」

「それは俺が優しくないからだろ。
お前は他のやつらとは
頭が違うから考えが違うんだろ」

「もぉ!!それってバカにしてるでしょ?」

でもやっぱり木下くんは優しいよ
だってずっと手を繋いでくれてる
怖くて震えてた手はいつのまにか
普通になってた