今日の古典は5時間目だった。



あたしはせんせーに会えるから、いつものように機嫌よく席に着いて、ノートと参考書と教科書を机に出して待っていた。





実は、ただせんせーに会えるからだけじゃなくて、もう1つあたしを上機嫌にさせることがある。



それは、せんせーが教室に入って来た時に必ずあたしを一瞬だけど見つけてくれること。




付き合い始めてから、ずっとそうやって見つけてくれる。





せんせーが目を合わせてくれるだけで、“あたしは特別”なんだと思える。