食べ終わったけど、まだ色々お喋りしたい気分だったのでデザートを追加で頼んでもうしばらくいることにした。
「せんせー、そろそろグラサンも外しても良いんじゃない?」
「俺もめっちゃ外したいんだけど…万が一ってことがあったらいけないからなあ。」
「そっかー、まあそうだよね。」
ちょっと残念だけど、ばれるよりかなりまし。
「いつも学校で見てるのに…」
「学校では古典の先生、今はあたしの恋人のせんせーでしょ?」
「でもその割にはいつもせんせー、だよな?」
せんせーが少しにやけてあたしをからかうような目で見てくる。
「あたしの中では、学校では『先生』、プライベートでは『せんせー』っていうつもり〜」
あたしは指でテーブルに『先生』と『せんせー』を書きながら反論した。
「ええ〜、それは屁理屈だろ〜」
2人で笑い合っていると、頼んでいたデザートが運ばれて来た。


