………なぁんて、平気なふりしたけど。

瞳ちゃんや美羽ちゃんとは、ほんの100メートルほどしか帰り道同じじゃないんだよね……。

しかも、瞳ちゃんは悠斗くん、美羽ちゃんはヒロと、それぞれもう帰っちゃったし。

仕方ない。今日は1人で帰ろう。


とぼとぼと歩き始めたものの、
なぜか無性に暗い夜道が怖かった。

いつも帰ってる道なのに。

いつもは快晴くんがいるから、まったく平気だった。

1人で帰る、って、こんなに淋しいもんだったかなぁ………。


ガサガサ!と生け垣が揺れるたびに、ビクッ!と構えてしまう。

飼い犬が顔を出したり、猫が通りすぎるだけなのに、いちいちビクビクしちゃって。


………なんか、涙でてきた。