快晴くんは、あたしの頬のひっかき傷を親指で優しくなぞり、
血をふいてくれた。

「血は少ししか出てねーから大丈夫だよ」

「………ん。ありがと」

もうあたしの顔は真っ赤だった。

真っ暗で良かった!顔が真っ赤なの気付かれないよね?

いや、真っ暗なせいで猫にひっかかれたのか??


ドキドキし過ぎるせいで、思考力もてんやわんやだ。

あぁあ、神様!
なんでこんなにドキドキしてんの!?あたし!!