見知らぬカレと同居生活!?

♪ピンポーン!!

いきなり鳴ったチャイムに、バッと慌てて離れた。


真っ赤な顔を見られたくなくて、
あたしは、
「ま、また宅配便かな!?」
と、急いで玄関へ向かった。

快晴くんは、口を手のひらでおおったまま、座りこんでいた。

ガチャン
「あ、あの??……ここ、大野さんの部屋じゃない…んですか??」

そこには、同い年くらいの可愛らしい女の子が、大きな瞳を丸くさせて立っていた。

「え??……あ、あの、いや、じゃなくて、
はい、あたしの部屋だけど、大野さんの部屋でもあります??」

なんで疑問形なんだ、あたし。

「…はぁ。え?あの………」

「梨華(りか)!?」
快晴くんが、部屋の奥から、目を見開いて声を上げた。

「快くん!」

女の子は、パアッと笑顔になり、
その瞬間に、あたしは
『あぁ、彼女さんだ。』
と察した。


「か、快晴くん、2人でお話してよ。あたし、ちょっと買い物あったの思い出したし!
行ってくるね!!」

あたしは走って飛び出した。

胸がドキドキ脈打ってたけど、走り出したからなのか、なんなのか、あたしには分からなかった。

とにかく、走ってた。