あたしは、バシバシと快晴くんの肩や胸をたたいた。

「ってぇ!叩くなっての!
なに怒ってんだ!?お前」

ホント、なんでこんな嫌な気持ちなんだろう。
友達を否定されたから??

「マジいてぇよ!こら、小早川!!」

「想良、でいいよぅ!あたしは快晴くん、て呼んでるのにー!」

なんかますます悲しい気持ちになって、意地みたぃに快晴くんをポカポカたたいた。

「てめ!」

ギュッと両手首をつかまえられて、
そのまま上に高くあげられてしまった。

両手首をつかまれてるせいで、急に互いの顔が近くなり、
至近距離で、快晴くんと目が合った。

「ホント、なにそんな怒ってんだ!?落ち着けよ、小早川。」

快晴くんは、真剣な顔をして、あたしを見つめる。

こんな近い距離で、なんで快晴くん普通なの!?
なんであたしだけがドキドキしてるの!?