殴られた頬を押さえながら、フッ飛んだ体を上半身だけ起こすと、
口の端から血が流れていた。
中塚は、怒りに満ちた表情で、俺に怒鳴った。
「お前のしたコトは、想良ちゃんに傷を作ったんだ!
想良ちゃんを守れないような
お前に、遠慮する義理はない!
悪いが、本気で想良ちゃんはもらうからな!」
「………先輩、俺が小早川のコトどう思ってるかを──」
「………知ってるさ。
徐々に好きになっていったんだな。
気のない素振りばかりしていたのも知ってる。
口の端から血が流れていた。
中塚は、怒りに満ちた表情で、俺に怒鳴った。
「お前のしたコトは、想良ちゃんに傷を作ったんだ!
想良ちゃんを守れないような
お前に、遠慮する義理はない!
悪いが、本気で想良ちゃんはもらうからな!」
「………先輩、俺が小早川のコトどう思ってるかを──」
「………知ってるさ。
徐々に好きになっていったんだな。
気のない素振りばかりしていたのも知ってる。

