*恋の味[上]*【完】



「あ〜!新鮮!」

言う程時間はたってないのに、全てが懐かしく感じる。

ずっと病院に居たから、外の空気が気持ちいい。

晴れた日の退院って、清々しい気分になる!

暫く両手を広げて空気を吸っていると、

「真麻、一旦家帰るか」

お父さんが言った。

「うん!…じゃあ、みんな!ありがとう!」

満面の笑みで言うと…、

「あぁ」

と、雷斗が頭を撫でてくれ、

「またね!」

と、由良の可愛らしい笑顔をもらい、

「頑張って!」

と、アカリがガッツポーズをし、

「あさちゃんファイト!」

と、千年くんがニッコリスマイルをくれ、

「……あぁ」

と、普段無関心な倉橋くんが軽く笑ってくれた。

それが凄く嬉しくて……、

「ありがとーう!」

と叫んだ。