*恋の味[上]*【完】



「だーかーらー!もう少し自覚もってよ!桜野真麻はモテモテ少女なの!」

私の肩を掴み、苛々口調で言う。

地味に痛い……。

「んもーッ!痛い!」

私は捕まれていた手を離した。

「自覚なんてもてるわけないじゃない!私を見なさいよ!ね?!不細工でしょ?!」

私は自分の顔を指さし、必死に語る。

逆ギレしちゃった。

なのに、みんなときたら……、

「可愛いの!」

「は?可愛すぎだから!」

「ゆっちゃんの次に可愛い!」

「……可愛いんじゃねぇの?」

「可愛いに決まってんだろ!麻美の実の子供だぞ?!」

「俺の彼女なんだからな。可愛いに決まってる」

さっきの順+雷斗がお世辞を言う。

「ドウモお世辞をアリガトウ」

棒読みで返す私に、みんなしてため息をした。

「な、なによ?」

「「「「別に…」」」」

由良とアカリと倉橋くんと雷斗が言い、お父さんと千年くんはニコニコしている。

なんなのよ……。