「だーかーらー!もう少し自覚もってよ!桜野真麻はモテモテ少女なの!」
私の肩を掴み、苛々口調で言う。
地味に痛い……。
「んもーッ!痛い!」
私は捕まれていた手を離した。
「自覚なんてもてるわけないじゃない!私を見なさいよ!ね?!不細工でしょ?!」
私は自分の顔を指さし、必死に語る。
逆ギレしちゃった。
なのに、みんなときたら……、
「可愛いの!」
「は?可愛すぎだから!」
「ゆっちゃんの次に可愛い!」
「……可愛いんじゃねぇの?」
「可愛いに決まってんだろ!麻美の実の子供だぞ?!」
「俺の彼女なんだからな。可愛いに決まってる」
さっきの順+雷斗がお世辞を言う。
「ドウモお世辞をアリガトウ」
棒読みで返す私に、みんなしてため息をした。
「な、なによ?」
「「「「別に…」」」」
由良とアカリと倉橋くんと雷斗が言い、お父さんと千年くんはニコニコしている。
なんなのよ……。

![*恋の味[下]*](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre2.png)