「うーん、恥ずかしいけど実桜ちゃんには教えちゃおうかな! 少し、わかりずらいんだけどね、私の名前が若葉(ワカバ)で、主人の名前が武瑠(タケル)なの。 私の『わ』と主人の『た』と『る』をとって渉っていうのよ ベタよね」 私は、聞き終った瞬間に頬に涙が伝ったのに気がついた きっと、これが私が貰えなかった本当の愛というものなんだろう 渉と渉のお母さんは私の涙を見てかなり戸惑っていた 「おい、実桜 どうした?」 「実桜ちゃん?」 渉と渉のお母さんは私に心配の声をかけてくれた