小さな声で答えた 渉は先に靴を脱いで用意されていたスリッパをはいて私に言った 「入れよ」 私は頷き、渉の横にもうひとつ用意されていたスリッパを履いた 渉がすぐにリビングのドアの方に向かったので私もついて行った 渉の家のリビングは茶色に統一された部屋だった 生活感のこもったリビングに入るのは初めてだったので凄く珍しいものだった