俺たちはチャイムの音でやっと我に戻った



俺から、重なっている唇を離し、実桜の体を抱きしめた。



実桜も俺の体に腕を回してきた。


表情はわからなかったけど…お互いの体温に安心する空間だった。



俺がさきに口をひらいた



「初めてとか関係なかった
俺の頭の中には海を考える、余裕なんてやっぱりなかったよ……。」



「私も、さっきよりも、もっと満たされた。