「冗談なんかじゃねーよ


俺はこんなことお前にしか言わねーよ



実桜の笑顔は俺にとって一番好きな顔だ。他の誰でもない。



美波実桜の笑顔だ」


渉と私の顔の距離は15センチくらいしかないほど、近かった。


まだ、触られている頬と手が熱い。



私と渉はどちらとも目をそらさない。



渉にもっと触れられたい。
抱きしめられたい。


キスされたい。