実桜は数分して目にたくさんの涙をためて俺を見た そして、俺の手を握り返して言った 「本当は何もかも渉の言う通りなの 誰にも言うつもりなかった 私だけの気持ち。 予想以上に大きくて予想以上にコントロールが難しかった 花恋の笑顔を見てると幸せだった でも時に辛いこともあった。 あの子が海だけに見せるもの、少しずつ私以外を求めていくことが苦しくて悲しくて死にたくもなった