side 実桜




「…………ん」



目が、覚めて上半身を起き上がらせたら、いきなり
下半身の違和感と微妙な痛みが、あった。



ふと、横を見ると
気持ち良さそうに眠る
裸の渉の姿。



私は、今まで掛けていた
シーツを自分のほうに
引っ張った。



昨日は、あのまま寝てしまい、私も渉と同じ裸だった。




思い出すのは、少し恥ずかしいけど、今までの人生で一番幸せだったことは
間違いない。