気がつくと、祐輔が立っていた。
サングラスをかけて、大人になった祐輔が。
でも
あの頃みたいに、
何も言わずに隣に座る。
あたしの手を握る。
そして、
祐輔の手が、あたしの頬に触れる。
…いつのまにか流れてた、涙をぬぐう。
「何泣いてんの?(笑)」
少し微笑みながら、そう言われて
「べ、別に。泣いてないしっ///」
照れながら、あたしはそっぽを向く。
だけど、その顔を
祐輔の両手が包み込んで
ぐいっと祐輔の方を向かされる。
いつのまにか、サングラスをはずした祐輔の瞳が
じっとあたしを見つめる。
「ゆうすっ・・・」
あたしの言葉は、祐輔の唇によって途中で遮られた。

