彼の隣に生まれついたのは、偶然じゃなく必然だった



こっから見る月が、好きだった。


落ち込んだ時、親と喧嘩した時

ここに座って、こーして月を眺めてると


必ず祐輔がやってきて。


何も言わずに隣に座って。



手をつなぐの…


ぎゅっと。


そして


あたしの涙を、ふいてくれて。


そして…






「祐輔…」