彼の隣に生まれついたのは、偶然じゃなく必然だった



「えー、このたびは。僕個人のことなのに、こんなにたくさんの報道陣のかたに集まってもらって、すみません。」

祐輔が、淡々と話はじめる。

「今日こうしてこーゆー場をもうけてもらったのは、みなさんも知っての通り、モデルのレイナさんとの交際の噂についてお話するためです。」


『というと?交際を認めるんですか?』

カメラのフラッシュ音とともに、レポーターの声が飛び交う。


「いえ、レイナさんとの交際の噂は、まったくもって事実ではありません。僕たちは良き友人であり、それ以上の関係はありません。」

力強く、そう言う祐輔に

なぜか胸が高鳴る。


どうしよう、


何で今さら、そんなこと言うの??


祐輔っ…



「聞いてほしいことがあります。実は、僕には、もうずっと昔から、好きな人がいます。」


っ!!!!!