「…うん。あの時は言えなかったけど、18年間ありがとう。祐輔の隣に生まれて、よかったよ。」
そう言って、あたしは差し出された右手を握る。
最後の彼のぬくもりを感じて
その手を離す。
「じゃあ。」
そう言って、去っていく彼の背中を
ずっと見送った。
…これで、ほんとに
ほんとに
最後。
涙があふれてくるのは
一緒にすべてを流すため
断ち切れなかった思いを。
…バイバイ、
あたしの初恋。
…また彼に会えて、良かった。
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