彼の隣に生まれついたのは、偶然じゃなく必然だった



「べ、別に付き合ってるわけじゃっ!!デートしただけで、付き合おうってハッキリ言われたワケじゃないし!」

頭真っ白で、気がついたらそう言ってた。

何否定してんの、あたし。

祐輔にとっては、どーでもいい事なのに…

気まぐれで聞いただけだってのは、分かってるんだから。

「ふーん。ま、どっちでもいいケド。」



…ほらね。

バカみたい。

こんな傷ついて。

分かってた事じゃんか。




自分のドリンクを買って、去って行く祐輔を背後に感じながら。

あたしは祐輔の方を振り向く事が出来なかった。


だって、こんな顔見せられない…