彼の隣に生まれついたのは、偶然じゃなく必然だった



「…やっぱ僕とじゃ、イヤかな?それとも、頼りない?」

「えっ!?そ、そんなんじゃなくてっ!!嫌なんかじゃないし、むしろ嬉しいけど!って、違っ。あたし何言ってんだろ///」

優斗君があまりにもガッカリした顔するから、慌てて否定したら、なんかテンパっちゃって恥ずかしくなる。

「良かった♪じゃあ行こう☆」

そう言って、あまりにも自然にあたしの手をとるから。

ドキドキしてしまう。

「えっ!?ちょ、優斗君?」

「ダメ?だって、今日は撮影の下見だとしてもデートでしょ?だったらそれらしくした方が、撮影のイメージも浮かぶかなって☆」

にこっと笑った優斗君は、イタズラっ子みたいな無邪気な子供みたいで。

可愛いなって思ってしまった。

「でも、優斗君は仕事でも何でもないのに。付き合わせたら迷惑じゃない?」

「そんな迷惑なんてコト全然ないよ!むしろ楽しみにしてたって言うか、杏里ちゃんと2人で過ごせるなら何でも嬉しいから…///」

そんな恥ずかしいコト言われたら、照れて何も言えなくなるし!

無言で2人、照れながら手をつないで歩く。





でも少し嬉しかった…