彼の隣に生まれついたのは、偶然じゃなく必然だった


‥‥‥
・・


「ホントありえない!」

「はいはい、そろそろお水いきます?」

あの打ち合わせの後、あたしは咲に誘われて夕飯+飲みに来た。

まぁもう咲には話すしかないなって思ったし。

咲ならいいかなと思えたから。

で、飲んでるウチに、全部話したらさっきの祐輔の態度にイライラしちゃって。

少し飲み過ぎたかも。

「でもさ、いくら好きなのに別れたとはいえ、フったのは杏里ってコトになるワケでしょ?あたしは悠君の優しさだと思うけどなぁ。これから仕事も一緒にしなきゃなんないわけだし。変に気まずくするよりはさ、もう過去のコト!って何もないコトにしちゃった方がお互いやりやすいじゃん?」

咲の言ってるコトは分かるけど。


分かるんだけど



「…祐輔にとっては、ホントにもう過去のコトなんだね。」

「杏里…」