彼の隣に生まれついたのは、偶然じゃなく必然だった



「おはよ、高崎。来月号の企画なんだけど、今ちょっといいか?」

デスクについたと同時に、肩をたたかれ見上げると編集長が声をかけてきた。

「編集長?はい、大丈夫ですけど…変更ですか?」

「ん、まぁちょっとな。実はお前のページで使って欲しいモデルがいて。企画、“今一番気になるモデルが彼女と行きたいデートスポット”に変えられるか?」

「ってかソレ決定事項ですよね。」

あたしがそう言うと、編集長は笑いながら肩をポンポンと叩く。

「いやー、高崎助かるよ。じゃあカレシに連れて行ってもらいたい場所、リサーチよろしく☆」