彼の隣に生まれついたのは、偶然じゃなく必然だった



あたしが勤めるのは、今20代の女の子に人気がある雑誌の編集部。

そして新人にもかかわらず、雑誌に毎月号あたしのコーナーがある。

きっかけは半年前。

入社して一年が過ぎ、読者と一番年齢が近いあたしにしか出来ないコトがあるかもって言われて、試しにページ1、2枚分任されて。

今リアルに気になるスイーツだったり、可愛い穴場カフェとかを載せたのがきっかけで。

それが予想以上に評判が良くて、今では街で流行ってるモノとか場所とか、まだあまり知られてないモノ、毎回苦戦しながら最新の女の子の気になるモノを載せてる。

思い描いてた理想の仕事で、あたしは幸せだ。

祐輔も、自分の目指してたトコに行けたのかな?

将来の夢なんて、あの時は聞いたこともなかったね…