彼の隣に生まれついたのは、偶然じゃなく必然だった



「うそーーー!!スィートルームって、あたし初♪すごーい!」

ホテルの部屋に着いたら、あたしははしゃいでた。


だって、こんな高級な部屋、泊まったことないんだもん。


「ジャグジーがあるー!!!おしゃれー!」

「おまえ、はしゃぎすぎ。」


祐輔があきれながら、ベッドに座る。


「だって見てよ、祐輔!お風呂も広いし!!ジャグジーから夜景見えちゃうし!」


「じゃー、一緒に入ろっか?」

「え?」

いつの間にか、あたしの後ろに来てた祐輔が、後ろからあたしを抱きしめる。


「ちょ、まっ。祐輔、あたし、6年ぶりで。久しぶりすぎて、そのっ///」


緊張して、言葉が出て来ないあたしに、


「…くくっ。杏里マジ可愛い(笑)」


そう言った祐輔は、

顔は後ろにあって見えないけど、爆笑してるのが分かるから。


「…バカにしてるでしょ。可愛いとか言われても全然嬉しくない!」


そう言って、スネてみる。