笑華に直哉、そして美波。
あれだけ悩んでいたココは、もうすっかり居なくなっている。
マシロに報告しよう!今度は本当なんだよって言おう!そうだ、エミカちゃんがマシロの事良い子だって言ってたって教えてあげよう!そしたらきっと、マシロ喜ぶだろうな…っ!
放課後になり、ココはウキウキしながら帰り支度をする。なんだかんだでココの頭はマシロの事で一杯なのだ。
笑華らに「また明日ね!」と告げ、ココは勢い良く教室から出た。前なんて見ていない。顔を前に向ける前に、ココの身体は飛び出していた。そして、
「っ!!」
「きゃっ!!」
身体に衝撃を感じ、理解した時にはすでに尻餅をついていた。教室を出た瞬間、何かにぶつかったのだ。…いや、何かではない。
「ご、ごめんね!大丈夫⁈ 」
そこには、ココと同じように尻餅をつく女の子の姿があった。



