ココとマシロ



「ち、違うよ!そうじゃなくって、エミカちゃんはココを助けてくれたんだよ!」

「助けた?」

「そう!ミナミちゃん達を怒らせちゃって、そしたらエミカちゃんが来てくれて助かったんだよ!」

「………」


でも結局助かってないじゃないかと、この状況を見てマシロは思う。何から助けられたのか知らないけど、結局苦しんでいるのはココだ。それなのにコイツに助けられたとココは言う。…しかし、笑華がココを支るようにしているのもまた事実。あぁ、分かった。じゃあこうゆう事か。


「その子、ココの友達?」


マシロの言葉に、ココは顔をパァッと明るいものへと変える。そして嬉しそうに口を開いたと思ったら…急にシュンとして、俯いた。


「……ううん。まだココ証明出来てないから……」


そう言うと力無く「でもとっても良い人だよ」と、呟き、目をしょぼしょぼさせ始めた。