「…はい、分かった。じゃあ整理しよう」
その場をまとめる笑華の声に、二人は口を閉じた。
「じゃあまずココちゃんは何が言いたいの?」
「ココは嘘じゃないって証明したいんだよ!説明すれば分かって貰えるってマシロに教えて貰ったの!」
うんうん、と頷く笑華の右側で「出た!マシロ!」と直哉が声をあげる。
「じゃあ直哉は?」
「だからオレはぁ、そのマシロが気になる訳!ソイツ篠宮サンの大切な人で俺に似てるらしいんだ!」
うんうん、ともう一度頷く笑華の左側で、「違うよ!マキ君がマシロに似てるんだよ!」と今度はココが声をあげた。
「えー!オレじゃねぇのー?」
「違うよ!他は似てないもん!」
…二人の話が、ズレていく予感。



