「えぇ⁈ 」


…その言葉に驚きの声をあげたのは、何故か直哉だった。


「篠宮サン、んな事言っていーの?どうやってやんだよ」

「知らない」

「え、知らねぇの⁈ 」

「うん!でもこれから考える!」

「は⁈ 本気⁈ 」


本気も本気、大本気なココは、至って真面目な顔して大きく頷いた。いつもとは違うこの感じ。これを逃してはいけないとココは感じていたのだ。これはきっとまだ歩み寄れる、希望があるのだと。


そんなココの真っ直ぐで真剣な表情を見せられたらーー笑華はもう、笑う事しか出来なかった。面白いと、身体が勝手に感じていた。

そして急にゲラゲラと笑だした彼女。何故笑われているのかよく分からないココにとっては、その反応は謎でしかない。


「…エミカちゃん?」

「あー、分かった。なるほど」