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何なのかはよく分からないが、つっかかるように朝から声をかけて来た笑華。そんな笑華を軽くあしらうことが出来なかった自分は、やはり指摘されるくらい不機嫌丸出しでーー…
バタンと、直哉は机に突っ伏した。
とにかく気持ちを落ち着かせないと。こんなんだからオレはダメなんだ。だからココにあんな風な言い方しか出来なくて、その何かに気づいてやることも出来なかったんだ。とにかく今は落ち着いてーーあぁでもそうだ。あの時あんな風に言わなければ、もっと違ったのかもしれないのに。ココはオレに話してくれたのに…
どうにか落ち着こうと言い聞かせても、頭に浮かぶのは反省という名の後悔ばかり。それが有る限り直哉は普段の自分には戻れそうには無かった。腹が立って仕方ないのだ、自分自身に対して。
そんな時ーー、隣に妙な気配が突如現れた。



